11年ぶりの1%割れ
CBREは10月23日、「2018年第3四半期(Q3)の全国13都市オフィスビル市場動向」を発表した。
レポートのうち東京のオフィスビル市場動向を見ると、東京グレードAオフィスの空室率は対前期比0.5ポイント低下の0.9%。2007年第2四半期以来、11年ぶりの1%割れを記録した。
2018年第3四半期に完成したグレードAビル4棟は、大手企業グループが集結するなど、ほぼ満室となった。また、既存ビルに関しても、わずかに残っていた空室が消化され、新規需要は7.6万坪増となり、2014年第2四半期の7.9万増に次ぐ高水準となった。
この結果、グレードAの空室率は対前期比0.5ポイント低下の0.9%と1%割れを記録。また、すべてのグレードでの空室率も、対前期比0.2ポイント低下の0.9%となり、2期連続して過去最低値を更新している。
賃料は今後1年間でピークへ
第3四半期のグレードAオフィスの賃料は対前期比1.4%上昇。過去1年間の平均上昇率0.7%を、大きく上回っている。
今後に完成予定のグレードAビルでもテナント内定率が好調に推移しているため、CBREでは予想賃料をやや上方に修正。その結果、グレードA賃料は向こう1年間でピークを迎えて1.5%上昇するもの、その後の1年間では約1.1%下落すると予想している。
(画像はプレスリリースより)
シービーアールイー株式会社のプレスリリース
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