取り扱い金融機関も136.8%増の52機関に
住宅金融支援機構は5月28日、リバースモーゲージ型住宅ローン【リ・バース60】の、平成31年1月~3月分の利用実績等を公表した。
【リ・バース60】は自宅を担保とするリバースモーゲージ型の住宅ローンで、満60歳以上を対象とする。自宅を担保にすることで月々の返済を利息のみとし、利用者の死亡後に相続人が残債分を一括返済できない場合、自宅を売却するなどして完済するのが特徴だ。
報告によると、平成31年1月~3月における【リ・バース60】の申請戸数は164戸だった。前年同期の65戸に比べて252.3%増と、大幅に増加している。取り扱い金融機関数も、前年同期比136.8%増の52機関となった。
住宅金融支援機構では取り扱い金融機関数が増加した理由について、
近年、商品性を改善したこと及び利用実績が増加したことにより、金融機関において【リ・バース60】を商品ラインナップの1つとして加えることの意義が高まったことによる
(プレスリリースより)
と述べている。
平均年齢が70歳、平均年収が380万円
【リ・バース60】を申し込んだ人の属性をみると、平均年齢が70歳、平均年収が380万円となっている。また職業は61.6%が「年金受給者」で、「会社員」は22.6%、「個人経営」が4.9%である。
使用用途としては「戸建て新築」が36%と最も多く、次いで「戸建リフォーム」25%、「新築マンション購入」21.9%と続いた。
【リ・バース60】を申請するとする主な理由では「住宅が古い」の50%が最多。次いで「住み替え」7%、「借換え」3%、「住宅が狭い」3%となっている。
(画像はプレスリリースより)
独立行政法人 住宅金融支援機構のプレスリリース
https://www.jhf.go.jp/files/400349827.pdf