首都圏、強めの下降を示す。2020年9月の新築木造一戸建て住宅平均価格不動産投資ニュース.com

首都圏、強めの下降を示す。2020年9月の新築木造一戸建て住宅平均価格

　2020年10月10日 13:00

平均価格の算出およびその推移を考察

株式会社東京カンテイは、2020年10月8日、プレスリリース『主要都市圏・主要都市別／新築木造一戸建て住宅平均価格月別推移』の同年9月版を発表した。

同リリースは、敷地面積100～300平米などの条件を満たす新築木造物件を対象として、平均価格の算出およびその推移の考察を行っているもの。同社は、このリリースを毎月発表している。

首都圏、東京都と神奈川県の大きく下落

今回発表されたリリースによると、2020年9月の首都圏における新築木造一戸建て住宅の平均価格は、3685万円となった。前月比ではマイナス2.2％となり、下落へ転じている。

都県別に見た場合、東京都は前月比マイナス4.1％の4288万円、神奈川県はマイナス6.4％の3808万円となり、共に反転下落を示した。千葉県は、マイナス1.0％の3160万円となり、2ヵ月連続で下落。一方、埼玉県はプラス0.3％の3339万円で、3ヵ月連続の上昇を達成している。

9月の首都圏における動きについて同社は、分譲戸数の増加を指摘しつつも、価格が強めの下降を示した点に注目。この動きが、東京都と神奈川県の大きな下落によるものであると、考察している。

上昇傾向に戻った中部圏

2020年9月の近畿圏における新築木造一戸建て住宅の平均価格は、3213万円。前月比はマイナス2.2％となり、3ヵ月ぶりに反転下落を示している。京都府は連続上昇を果たしたものの、大阪府と兵庫県の下落が圏全体に影響する結果となった。

中部圏は、前月比プラス1.4％の3128万円をマークし、反転上昇を達成。愛知県もプラス2.1％の3328万円で上昇へ転じており、同圏が上昇傾向に戻ったことを示している。

福岡県は、プラス2.5％の3143万円で上昇へ転じた。また、前年同月比はプラス5.0％に達している。

（画像はプレスリリースより）