月額募集賃料を集計・算出、その推移を考察
株式会社東京カンテイは、2020年11月16日、プレスリリース『三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移』の同年10月版を発表した。
同リリースは、同社データベースに登録された分譲マンション(ファミリータイプ)の月額募集賃料を行政区単位で集計・算出し、その推移を考察するというもの。同社はこのリリースを、毎月発表している。
僅かな強含みを示すに留まった東京都
今回の発表によると、2020年10月の首都圏における分譲マンション賃料は3163円/平米となった。前月比ではプラス0.6%となり、小幅ながらも3ヵ月連続の上昇を果たしている。
都県別で見ると、東京都は前月比プラス0.1%の3698円/平米となり、僅かな強含みを示すに留まった。神奈川県は、プラス1.7%の2380円/平米となり、3ヵ月連続の上昇を達成。埼玉県はマイナス3.0%の1640円/平米、千葉県はマイナス0.9%の1712円/平米と、共に下落となっている。
首都圏が示した上昇について同社は、賃料水準が高い東京都での事例シェアが引き続き拡大したためと考察。神奈川県の好調ぶりについては、横浜市や川崎市が価格を牽引したと分析している。
8月の水準には戻っていない近畿圏・中部圏
2020年10月の近畿圏における分譲マンション賃料は、1945円/平米となった。前月比はプラス0.4%となったが、同年8月の水準にまでは至っていない。
中部圏は、前月比プラス1.6%の1732円/平米をマーク。愛知県も、プラス1.4%の1776円/平米となった。しかし双方とも、同年8月の水準は下回っている。
(画像はプレスリリースより)
三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移 10月 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/T202010.pdf