障がい者サポートを本格化
シノケングループは2月12日、障がい者向けサービスを提供する新会社「株式会社ルミナス」を設立した。新会社を通じて、障がいをもつ児童や若者向けのサポート事業を本格化させる方針だ。
これまで同社は、障がいをもつ青年向けの4年制「福祉型カレッジ」を運営するゆたかカレッジと提携して、福祉事業を展開してきた。
そのきっかけとなったのが、2020年3月31日付けでゆたかカレッジに対して実施した、2億円の新株予約権付融資である。ゆたかカレッジから緊急の資金援助の要請を受け検討した結果、「福祉型カレッジ」が社会的意義の高い事業であると判断し、財政支援を決定。以降、業務提携を行い、全面的な支援を進めてきた。
支援の結果、財務面が改善されて黒字体質への転換を果たした。新規施設の開設が可能になるほどの良好な経営状況へと至ったことから、支援に一定の目処が付いた判断し、2020年12月に提携は解消された。
SDGsへの貢献となる重要な事業と位置付け
シノケングループは中長期ビジョンの1つとして、国連の持続可能な開発目標である「SDGs」達成のための、さまざまな活動に取り組んでいる。
ゆたかカレッジと提携を通じて得た経験から障がい者へのサポートは、SDGsが掲げる「誰一人取り残さない(leave no one behind)」という理念に基づく、持続可能でよりよい世界の実現に合致するものとの認識を強めた。
同社の中でも特に社会的に意義のある事業として支援の幅を広げていく必要性を感じ、今回のルミナス設立が決定した。新会社に障がい者へのサポート事業を集約化することで、質の高いサービス提供体制を作り上げるのが目的だ。
新会社ではまず、東京にて障がいを持つ人向けの、自立訓練および就労移行支援事業をスタートさせる。また、既に同社傘下が運営している放課後等デイサービス「キッズライフ東福岡」の事業も継承する。その後は地域ごとのニーズを勘案しながら、各地へと事業を広げていく予定だ。
シノケングループは現在、高齢者向け介護事業にも力を入れている。今回の新会社設立によって高齢者向け介護サービスに、障がいをもつ児童や若者向けのサポート事業が加わることで、より充実した福祉事業の伸展が期待される。
【ルミナスの概要】
会社名 株式会社ルミナス
所在地 東京都港区浜松町二丁目3番1号
代表者 代表取締役社長 三浦 義明
資本金 2,000万円
設立年月日 2021年2月12日
株主および持株比率 株式会社シノケンウェルネス 100%
主な事業内容
・障がいを持つ若者のための自立訓練・就労移行支援事業
・放課後等デイサービスの運営
(プレスリリースより)
(画像はプレスリリースより)
株式会社シノケングループのプレスリリース
https://www.shinoken.co.jp/