駅エリアごとの平均坪単価として算出
株式会社東京カンテイは、2021年3月9日、東武東上線・池袋駅~志木駅間の駅別中古マンション価格を発表した。
ここでの「価格」は、同社のデータベースに登録された中古マンション(ファミリータイプ)の売り希望価格をもとに、駅エリアごとの平均坪単価として算出されたもの。現状価格の集計は、2020年9月から11月までの3ヵ月間に実施されている。
上板橋駅、170万円に達する上昇を果たす
今回の発表によると、東武東上線の池袋駅~志木駅間において中古マンション価格が最高値をマークしたのは、272万円の池袋だった。同駅エリアは今期、事例数こそ同路線の中では最多となる490件に達したが、価格は下落へ反転。築古事例の増加が下落の要因であると同社は考察しており、平均築年数が30年を超えた点も指摘している。
同社はまた、中板橋駅以北のエリアに注目。このエリアでは、東武練馬駅以外は概ねどの駅も横ばいや上昇を示しており、中でも上板橋駅は170万円に達する上昇を果たした。上昇基調を示す駅として同社は、和光市駅・朝霞駅・朝霞台駅にも注目。ファミリー向けが多いこれらのエリアでは、築浅事例も増加している。
築年数の上積みが進んでいる大山駅
一方、大山駅は前期から続く下落傾向を示した。同駅エリアでは築年数の上積みが進んでおり、平均築年数も30年を超過。平均坪単価は、2年前の200万円から189万円にまで下落している。
なお東武東上線全線(池袋駅~小川町駅)における中古マンションの平均坪単価は、149万円となった。前年と比較すると、割合で2.7%、価格で4万円の上昇を果たしている。
(画像はプレスリリースより)
駅別中古マンション価格 / 東武東上線1 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/wayside_station/859