月額募集賃料を行政区単位に集計・算出
株式会社東京カンテイは、2021年3月17日、プレスリリース『三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移』の2021年2月版を発表した。
このリリースは、同社データベースに登録された分譲マンションの月額募集賃料を行政区単位に集計・算出し、その推移を考察するというもの。同社はこのリリースを、毎月発表している。
賃料水準が高い東京都の事例シェアが拡大
2021年2月の首都圏における分譲マンション賃料は、3217円/平米となった。前月比ではプラス0.6%となり、3ヵ月連続での上昇を果たしている。
都県別に見た場合、東京都は概ね横ばいとなる3722円/平米をマーク。埼玉県も、やはり横ばいの1708円/平米となった。千葉県は、前月比プラス1.8%の1692円/平米となり、6ヵ月ぶりの反転上昇を達成。一方、神奈川県はマイナス1.4%の2328円/平米となり、再び下落している。
首都圏全体の動きについて同社は、賃料水準が高い東京都の事例シェアが拡大し、全体の価格が押し上げられたと考察。また千葉県の上昇については、千葉市などの行政区によって牽引されたと分析している。
トレンド自体が強含みつつある中部圏
2021年2月の近畿圏における分譲マンション賃料は、1942円/平米となった。前月比ではプラス1.2%となり、4ヵ月ぶりの上昇を達成したが、2020年8月に記録した最高値は依然して下回っている点も同社は指摘している。
中部圏の分譲マンション賃料は、前月比プラス0.3%となる1786円/平米をマーク。愛知県もプラス0.5%の1834円/平米となっており、共に上昇を果たす結果を示した。この結果について同社は、高額事例の存在に加えて、同圏のトレンド自体も強含みつつあると考察している。
(画像はプレスリリースより)
三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移 2月 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/T202102.pdf