駅エリアごとの平均坪単価として算出
株式会社東京カンテイは、2019年12月10日、東京メトロ南北線・飯田橋駅~赤羽岩淵駅間における駅別中古マンション価格を発表した。
ここでの「価格」は、同社データベースに登録された中古マンション(ファミリータイプ)の売り希望価格をもとに、同区間における駅エリアごとの平均坪単価として算出されたもの。なお同社は、同線・目黒駅~市ヶ谷駅間の駅別中古マンション価格を同年12月3日に発表している。
東大前駅の結果は、個別事例による影響
東京メトロ南北線の飯田橋駅~赤羽岩淵駅間において、中古マンション価格が最高値をマークしたのは、357万円の東大前駅だった。しかし東京カンテイは、同駅エリアは事例数が30件未満と少ないため、今回の結果は個別事例による影響が大きいと考察。また、西ヶ原駅・志茂駅・赤羽岩淵駅についても、同様の影響を考慮すべきと分析している。
同区間で事例数が最多となったのは、270件の駒込駅。同駅エリアは、前期の下落から4%台の上昇へ転じている。横ばいを示したのは、王子神谷駅と後楽園駅。王子神谷駅は比較的築浅でファミリー向けの事例が多いが、後楽園は築古物件の割合が増加して平均築年数が27年に達している。
下落幅がさらに拡大した飯田橋駅
今回下落を示したのは、飯田橋駅。下落基調が続く同駅エリアは、前期から下落幅がさらに拡大し、平均坪単価も318万円となった。築年数の上積みが進む王子駅も、今期は下落を示している。
なお東京メトロ南北線全線(目黒駅~赤羽岩淵駅)における中古マンション価格は、354万円となった。2018年と比較して、価格で9万円、比率で2.7%の上昇を示している。
(画像はプレスリリースより)
駅別中古マンション価格/東京メトロ南北線2 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/wayside_station/679