2019年における動きをまとめたもの
株式会社東京カンテイは、2020年1月16日、プレスリリース『三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移』の2019年・年間版を発表した。
同リリースは、同社が毎月発表している分譲マンション賃料の月別推移について、2019年における動きをまとめたもの。
東京都に牽引された首都圏
2019年における分譲マンション賃料の動きとして東京カンテイは、まず首都圏の年間平均賃料が上昇した点に注目。同圏は、前年比プラス4.5%の2886円/平米を達成した。この上昇は、賃料水準が高い東京都に圏全体が牽引された結果であると同社は考察。また、築年数が比較的浅い物件が一定以上のシェアを占めたことも要因として指摘している。
首都圏を都県別に見ると、東京都全体では堅調な状況が続いた。しかし、同社は都心立地や築年数が浅めの物件で、賃料水準が上ぶれる動きを見せた点にも注目している。埼玉県や千葉県もまた、伸張を維持。だが、神奈川県は平均築年数が1年以上も進んだため4年ぶりに弱含みとなっている。
上昇が鈍化した大阪市
近畿圏では、大阪市における上昇が鈍化。2018年には賃料が大幅に上昇していた大阪だが、2019年には賃料事例の増加により競合が発生し、賃料が高水準で調整する動きを見せている。
中部圏では、名古屋市が下落に転じた。この下落は、新築事例シェアの縮小によるもので、全体としては、年間を通じて堅調ぶりを見せたことが分かった。
(画像はプレスリリースより)
『分譲マンション賃料推移』2019年(年間版) - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/T2019.pdf