上昇傾向は「晴」、下降傾向は「雨」
株式会社東京カンテイは、2020年4月30日、同年3月度の『中古マンション価格天気図』を発表した。
この「天気図」は、全国の中古マンション(ファミリータイプ)流通事例価格を集計し、その価格変動を天気マークで表示したもの。表示は、上昇傾向は「晴」、下降傾向は「雨」といった形で行われている。
天候改善、10地域から15地域に増加
2020年3月度の『中古マンション価格天気図』では、「晴」が14地域から15地域に増加した。一方、「曇」は14地域から7地域へ減少し、「雨」は3地域のまま横ばいをマーク。「小雨」は6地域から9地域に、「薄日」は10地域から13地域に、それぞれ増加している。
3月度において天候が改善した地域数は、10地域から15地域に増加した。しかし、悪化も11地域から13地域に増加しており、横ばいは26地域から19地域に減少。この結果について東京カンテイは、2020年2月から続く地方中枢都市での弱含み傾向を指摘している。
札幌市・仙台市・広島市・福岡市が下落
地方中枢都市で弱含み傾向について東京カンテイは、札幌市・仙台市・広島市・福岡市の4都市全てで価格が下落した点に着目。この影響により、宮城県は「薄日」から「曇」に、福岡県は「小雨」から「雨」に、それぞれ天候が悪化している。
一方、首都圏では周辺の3県が、中部圏では全ての地域が、いずれも強含んだ。また北関東地方でも、栃木県と群馬県がそれぞれ「薄日」から「晴」となり、強含みの傾向を示している。
(画像はプレスリリースより)
2020年3月度 中古マンション価格天気図 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/WR202003.pdf