価格の上昇を「晴」、下降を「雨」
株式会社東京カンテイは、2020年5月28日、同年4月度の『中古マンション価格天気図』を発表した。
この「天気図」は、全国の中古マンション(ファミリータイプ)流通事例価格を月ごとに集計し、その変動を「天気マーク」で表示したもの。価格の上昇を「晴」、下降を「雨」といった形で、表示は行われている。
「曇」は7地域から13地域に増加
2020年4月度の『中古マンション価格天気図』によると、「晴」は15地域から14地域に減少し、「雨」は3地域のまま横ばいとなった。「曇」は7地域から13地域に増加し、「小雨」は9地域から7地域に減少。「薄日」も、13地域から10地域に減少している。
4月において全国で天候が改善した地域の数は、15地域から6地域に減少した。悪化もまた13地域から9地域に減少しているが、横ばいは19地域から32地域にまで急増。また、47都道府県のうち前月比価格が下落した地域の数は、19地域から28地域に増加している。
コロナ禍の影響が現れはじめた可能性
2020年4月の「天気」について東京カンテイは、三大都市圏域の全てで価格が下落し、弱含みの傾向が見られると指摘。また、地方中枢4都市においても弱含みは2月から継続しており、北海道・広島県・宮城県が「天気」の悪化を示したことに注目している。
これらの動きについて同社は、中古マンション市場に変化の兆しが見られると考察。コロナ禍の影響が現れはじめた可能性も指摘し、今後の動向への注視する必要であるとまとめている。
(画像はプレスリリースより)
2020年4月度 中古マンション価格天気図 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/WR202004.pdf