「定期借家物件」の家賃動向を調査
アットホームは5月28日、2019年度の「首都圏の賃貸マンション・アパートにおける『定期借家物件』の募集家賃動向」を発表した。
「定期借家物件」とは、あらかじめ契約期間が決められている賃貸物件のことをいう。これに対して通常の賃貸借を「普通借家物件」と呼んでいる。
なお、この調査でいうは「家賃」とは、入居者が1か月に支払う一戸あたりの「賃料+管理費・共益費等」を指す。
また物件面積によって、30平米以下の物件を「シングル向き」、30平米~50平米以下の物件を「カップル向き」、50平米超~70平米の物件を「ファミリー向き」、70平米超の物件を「大型ファミリー向き」に分類している。
大型ファミリー向き家賃は普通借家物件に比べて9万円高
調査によると、2019年度の首都圏における、マンションの定期借家物件の平均募集家賃は、東京都下を除いて、前年度比で概ね上昇となった。
特に大型ファミリー向きの家賃が、普通借家物件と比べて全エリアで高くなっている。中でも東京23区の定期借家物件は、好立地・高グレードの物件が多く、普通借家物件の平均募集家賃より約9万円上回った。
物件数をみると、賃貸マンション全体に占める定期借家物件の割合は、すべてのエリアで概ね5%未満にとどまっている。面積帯別では、面積帯が高くなるほど定期借家物件の割合が増える傾向にあり、東京23区の大型ファミリー向きは25%以上を占める。
神奈川県・千葉県・埼玉県では、定期借家物件の割合は前年度比で減少しており、特に千葉県は全面積帯でマイナスを示した。
(画像はプレスリリースより)
アットホーム調べ
分析:アットホームラボ
アットホーム株式会社のプレスリリース
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