上昇傾向は「晴」、下降傾向は「雨」
株式会社東京カンテイは、2020年6月30日、同年5月度の『中古マンション価格天気図』を発表した。
この「天気図」は、中古マンション(ファミリータイプ)の流通事例価格を毎月集計し、その価格変動を天気マークで表示したもの。価格の上昇傾向は「晴」、下降傾向は「雨」といった形で、表示は行われている。
全国的に弱含み傾向
2020年5月度の『中古マンション天気図』において、「晴」マークは14地域から8地域へ減少し、「雨」は3地域から5地域へと増加した。「小雨」は7地域から8地域に、「薄日」は10から13地域に、それぞれ増加。「曇」マークは13地域のまま横ばいとなっている。
5月度は、都市圏を中心とする弱含みの傾向が、先月から継続する形で示された。弱含みの傾向は全国的に見られ、特に東北・北関東・中国地方では広域で天候が悪化。また、大都市圏では首都圏と中部圏で、地方中枢4都市では札幌市・仙台市・広島市で、それぞれ価格が下落している。
買い手がつかない滞留物件が増えた
今回の結果において東京カンテイは、前月・前年同月と比べて売事例数が増加している点に注目。この増加から同社は、新型コロナ感染拡大の影響によって買い手がつかない滞留物件が増え、価格調整する動きが出たと考察している。
(画像はプレスリリースより)
2020年5月度 中古マンション価格天気図 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/WR202005.pdf