上昇傾向は「晴」、下落傾向は「雨」
株式会社東京カンテイは、2020年8月31日、プレスリリース『中古マンション価格天気図』の2020年7月度版を発表した。
この「天気図」は、全国の中古マンション(ファミリータイプ)の流通事例価格を毎月集計し、その価格変動を天気マークで表示したもの。価格の上昇傾向を「晴」、足踏み傾向を「曇」、下落傾向を「雨」といった形で、表示は行われている。
「晴」が9地域から11地域へと増加
2020年7月度の『中古マンション価格天気図』では、「晴」が9地域から11地域へと増加した。「薄日」は12地域のまま横ばいとなり、「曇」は15地域から13地域へと減少。「小雨」は7地域から8地域へと増加し、「雨」は4地域から3地域に減少している。
天候が改善を示した地域の数は、13地域から15地域に増加。横ばいは25地域から22地域へ減少し、悪化は9地域から10地域へと僅かに増加した。同社は、三大都市圏および地方中枢4都市で価格の上昇傾向が見られる点に注目。一方、東北地方と北陸甲信越地方では多くの地域が弱含みの傾向を示した点も、指摘している。
首都圏は平均で0.5%の上昇をマーク
『中古マンション価格天気図』の発表では、「天気」の元データとなった中古マンション70平米価格の推移も、明らかにされている。この推移によると、首都圏は平均で0.5%の上昇をマーク。近畿圏平均も0.3%、中部圏平均も0.4%、それぞれ上昇を果たした。
これらの動きから同社は、コロナ禍によって停滞していた中古マンション市場が、徐々に動き始めたと考察している。
(画像はプレスリリースより)
2020年7月度 中古マンション価格天気図 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/WR202007.pdf