AlbaLinkが500人対象の意識調査を実施
株式会社AlbaLink(以下、AlbaLink)は29日、「高齢者が住みやすい家に関する意識調査」を実施し、その結果をとりまとめて公開した。
調査は、現在持家居住の全国500人を対象に実施、2024年4月29日~5月3日の期間、インターネット・アンケート方式で回答を求めた。有効回答者のうち、女性は317人、男性は183人だった。
まず、高齢者が住みやすい家の特徴として、どのようなものが挙げられるか尋ねたところ、1位は「バリアフリー化されている」の401人で2位以下を大きく引き離す結果となった。段差がないかごく少ない、手摺があるといった基本的ポイントを満たしていると良いとみられる。
段差が生まれやすい玄関スペースなどでも、スロープがあるといい、上がり框の段差をできるだけ小さくしたいといった声が寄せられている。
続く2位は「ワンフロアで生活可能」の199人で、こちらも3位以下と比べると3倍近い回答者数があった。平屋やマンションへのニーズの強さにつながっているほか、1階部分に水回りや寝室がある戸建が望まれている。
高齢になると、自宅内でも移動が困難となる場合は多く、転倒リスクも増す。そのためバリアフリー化やワンフロア生活で、安全に、無理なく暮らせる環境としたいニーズが高い。
3位は「使いやすい動線」の65人、4位「高断熱で室温が快適」の45人、5位は「コンパクトな間取り」の36人、6位に「メンテナンスしやすい」の31人、7位は「住宅設備が充実している」の30人だった。
以下「水回りが広い」の22人、「廊下が広い」の20人、「エレベーターがついている」の17人と続いた。
動線の使いやすさや、水回りの広さで余裕のある物件は、子育てしやすい住まいとしても支持されやすい。こうした特徴は子育て期の層にとっても、シニア層にとっても、魅力となるようだ。
集合住宅の場合、エレベーターがあることが強く望まれ、エレベーターが高齢者向け電動車両や車椅子でも利用しやすい、十分な広さがあるとなお暮らしやすいほか、エントランスから外へ出る際の階段部分にスロープや車椅子用昇降機などが設けられていると、長く安心して住めると感じてもらいやすい。
現在の住まいにおける住みやすさ評価は半々
現在の自宅環境が高齢者になっても住みやすいと思うかどうか、全員に尋ねたところ、「住みやすい」は12.0%で、「まあ住みやすい」が37.6%となった。合計すると49.6%で、ほぼ半数になっている。
「やや住みにくい」は33.6%、「住みにくい」は16.8%だった。残る約半数は、終の棲家とするには不安を感じており、より安心して暮らせる住まい環境を求めていると分かる。
住みやすいと判断した人の声では、すでに現在高齢の親が住みやすそうにしているからといったもののほか、老後を見据えてバリアフリー化された家を購入したからというコメントも多くみられた。
一方、高齢者になると住みにくいと回答した人からは、段差や階段の多さ、高層階であること、介助するのには狭いスペース感である点、家のつくりそのものの古さなどが問題としてあがっている。
(画像はプレスリリースより)
株式会社AlbaLink プレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000132.000055654.html