価格の上昇傾向は「晴」、下落傾向は「雨」
株式会社東京カンテイは、2023年4月27日、同年3月度の『中古マンション価格天気図』を発表した。
この「天気図」は、中古マンション(ファミリータイプ)の流通事例価格を全国で地域別に毎月集計し、その価格変動を天気マークで表示したもの。価格の上昇傾向は「晴」、下落傾向は「雨」といった形で、表示は行われている。
悪化は2地域から10地域に大きく増加
今回発表された2023年3月度の『中古マンション価格天気図』によると、同月は「晴」を示す地域が22地域から23地域に増加した。「薄日」は15地域から8地域に減少し、「曇」は4地域から12地域に増加。「小雨」は3地域から1地域に減少し、「雨」は3地域のままとなっている。
同月の全国において、「天候」が改善した地域数は7であり、前月から変わっていない。しかし、悪化は2地域から10地域に大きく増加。同社は、全国的に続いていた中古価格の上昇傾向に陰りが見えたことを指摘し、前月は回復傾向を示した東北や中部・北陸地方が再び下落傾向を示したことに注目している。
都道府県別中古マンション70平米換算価格も公開
今回の発表では、「天気図」の元データとなる2023年3月度の都道府県別中古マンション70平米換算価格も公開されている。
この発表によると、同月は首都圏が前月比で0.1%下落、近畿圏も0.7%下落を示したが、中部圏は0.9%上昇を達成。地方圏では、徳島県が4.6%、富山県が4.3%と高い上昇を果たした。富山県では、事例が2番目に多い高岡市が6.8%下落する一方で、事例数トップの富山市は9.0%上昇をマークしている。
(画像はプレスリリースより)
2023年3月度 中古マンション価格天気図 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/WR202303.pdf