中古マンションの売り希望価格をもとに算出
株式会社東京カンテイは、2023年7月4日、都営地下鉄浅草線の駅別中古マンション価格を発表した。
ここでの「価格」は、同社のデータベースに登録された中古マンション(ファミリータイプ)の売り希望価格をもとに、同路線における駅エリアごとの平均坪単価として算出されたもの。現状価格の集計は、2023年2月~4月までの3ヵ月間に行われている。
最高値の新橋駅、個別事例の影響が出た可能性
今回の発表によると、都営地下鉄浅草線(西馬込駅~押上駅)において中古マンション価格が最高値となったのは、607万円の新橋駅だった。同駅エリアは今期、上昇率が12.8%にまで到達。しかし同社は、同駅エリアの事例数が66件と多くはない点を指摘し、個別事例の影響が出た可能性を示唆している。
今期の同路線では、前年に引き続き全ての駅エリアで中古マンション価格が上昇しており、事例数も増加傾向を示した。中でも、エリア内に関東最長の商店街を擁する戸越駅は今期、事例数が2倍にまで増加。同路線で最も事例数が多い五反田駅も、築古物件が比較的多いものの価格は3.6%上昇し、市場の活性化を示している。
浅草駅と馬込駅、築古化が進みながら価格上昇
同路線では今期、築古化が進みながらも価格上昇を果たした駅エリアが目立つ。浅草駅は、築古化が進んだ一方で平均坪単価は8.9%上昇し、280万円に達した。馬込駅も、平均築年数が4年ほどかさんでいるが、平均坪単価は2%上昇して256万円をマークしている。
なお、今期の都営地下鉄浅草線全線における中古マンション価格は、339万円となった。前年と比較して、価格で11万円、比率で3.4%上昇している。
(画像はプレスリリースより)
駅別中古マンション価格/都営地下鉄浅草線 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/wayside_station/1202