駅エリアごとの平均坪単価として「価格」を算出
株式会社東京カンテイは、2023年6月27日、都営地下鉄新宿線の駅別中古マンション価格を発表した。
ここでの「価格」は、同社のデータベースに登録された中古マンション(ファミリータイプ)の売り希望価格をもとに、同路線における駅エリアごとの平均坪単価として算出されたもの。現状価格の集計は、2023年2月から4月までの3ヵ月間に実施されている。
500万円の大台に乗った市ケ谷駅
今回の発表によると、都営地下鉄新宿線(新宿駅~本八幡駅)において中古マンション価格が最高値となったのは、558万円の神保町駅だった。同駅エリアは今期、2桁の大幅上昇によって価格が500万円台半ばにまで到達。しかし同社は、同駅エリアの事例数が47件と少ない点を指摘し、今期の価格上昇が個別事例の影響を受けた可能性を示唆している。
今期の都営地下鉄新宿線では、総武線も乗り入れる市ケ谷駅が11.8%の価格上昇を果たし、500万円の大台に乗った。本八幡駅も、平均築年数は積み増しているものの上昇傾向は維持し、9.1%の上昇を達成。曙橋駅は、平均築年数が5年近くかさんだにも関わらず、価格は前年と同じ375万円を維持している。
篠崎駅、下落幅が5.2%に達する
前期の都営地下鉄新宿線では全ての駅エリアで中古マンション価格が上昇したが、今期は2駅が下落に転じた。築古化が進んだ菊川駅は、前期の284万円から279万円へ下落。篠崎駅は、210万円から199万円へと下落し、下落幅は5.2%に達している。
なお都営地下鉄新宿線全線における中古マンションの平均坪単価は、295万円となった。1年前と比較して、価格で3万円、比率で0.9%上昇している。
(画像はプレスリリースより)
駅別中古マンション価格/都営地下鉄新宿線 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/wayside_station/1200