ファーストロジックが23年7~9月期の調査結果を公開
不動産投資プラットフォーム「楽待」を手がける株式会社ファーストロジック(以下、ファーストロジック)は12日、「楽待」における投資用不動産市場調査を実施、2023年7~9月期の調査結果をとりまとめて公表した。
期間は2023年7月1日~9月30日、この間に「楽待」へ新規掲載された全国の不動産物件が対象となっている。
一棟アパートの物件価格は7,377万円で、2023年4~6月の前期に比べ425万円の下落になった。前期が過去最高値であったため、なお高水準ではあるが、年初水準よりもさらに低い値にまで低下している。
表面利回りは9.14%で、前期より0.28%上昇した。2023年に入ってからでは最も高く、初めて9%台を記録した。
海外投資家の参入も増加か
一棟マンションについては、物件価格は2億913万円で、前期より335万円低下した。3四半期ぶりの下落になったが、なお高値の水準にあり、2億円超の推移となっている。
表面利回りは7.81%で、前期より0.13%上昇した。一棟アパート同様、価格の低下もあり、利回りは上昇している。
区分マンションにおいては、物件価格が1,883万円となり、前期より36万円上昇、2012年の調査集計開始からの過去最高値となった。年初の1~3月期がこれまでの過去最高で1,881万円だったが、これをわずかながらさらに上回る高騰ぶりをみせている。
表面利回りは6.94%で、こちらも前期より0.12%上昇した。引き続き7%前後での横ばい傾向にある状態だが、前2期のマイナス傾向からプラスに転じている。
全体を通してみられる不動産価格高騰の背景には、地価の上昇や建築費の高騰はもちろん、海外投資家の参入増加が考えられている。もともと海外主要都市に比べ割安感のあった日本の物件が、円安による為替メリットでさらに購入しやすくなっているからだ。
為替市場の今後とともに、投資用不動産価格の動向も、引き続き注視していく必要がある。
(画像はプレスリリースより)
株式会社ファーストロジック プレスリリース
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