物件の平均価格を集計・算出し、推移を考察
株式会社東京カンテイは、2023年12月7日、プレスリリース『主要都市圏・主要都市別/新築木造一戸建て住宅平均価格 月別推移』の同年11月版を発表した。
このリリースは、「敷地面積が100~300平米」「最寄り駅から徒歩30分以内」といった条件を満たす木造新築物件の平均価格を全国で集計・算出し、その推移を考察するというもの。同社はこのリリースを、毎月発表している。
下落が続く結果を示した首都圏
今回の発表によると、2023年11月の首都圏における新築一戸建て住宅の平均価格は、4474万円となった。前月比ではマイナス0.4%となり、下落が続く結果を示している。都県別に見ると、東京都はプラス3.0%の5616万円で上昇へ転じ、千葉県もプラス0.7%の3751万円と連続上昇を達成。しかし、神奈川県はマイナス4.9%の4587万円、埼玉県はマイナス5.9%の3731万円で、共に下落へ転じた。
近畿圏の新築一戸建て住宅の平均価格は、前月比プラス1.4%の3657万円で連続上昇をマークしている。府県別に見ると、京都府はマイナス11.4%と大きな下落を示したが、大阪府はプラス1.4%、兵庫県はプラス7.4%と上昇を達成。圏全体としては、上昇率こそ縮小したものの上昇傾向そのものは維持した。
中部圏と愛知県、共に上昇を達成
2023年11月の中部圏における新築一戸建て住宅の平均価格は、前月比プラス1.0%の3371万円となった。愛知県もまた、プラス0.8%の3571万円で連続上昇を達成。中部圏と愛知県は、前月に平均土地・建物面積の縮小および分譲戸数の減少も見られたが、11月は共にプラスへ転じている。
宮城県の新築一戸建て住宅の平均価格は、前月比プラス2.8%の3442万円となり、反転上昇をマーク。分譲戸数も、増加率は縮小したが増加傾向は続いている。福岡県は、前月比プラス4.8%の3649万円と連続上昇を達成。同県の価格は、前年同月比で見てもプラス5.8%で反転上昇を果たした。
(画像はプレスリリースより)
主要都市圏・主要都市別/新築木造一戸建て住宅平均価格 月別推移 11月 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/kodatesintiku202311.pdf