中部電力ミライズコネクトと提携し提供
賃貸物件の需要と供給における健全な市場促進を図り、オーナーと入居者、不動産会社らの円滑な信頼関係を築くべく、家賃保証事業を展開するジェイリース株式会社(以下、ジェイリース)は1月9日、中部電力ミライズコネクト株式会社(以下、中部電力ミライズコネクト)と業務提携し、入居者見守りサービスを付帯した保証サービスを開始すると発表した。1月下旬にも正式リリースする。
近年、国内では少子高齢化が進み、単身高齢者の世帯数が年々増加している。不動産賃貸に関わる者にとっては、物件居室内での孤独死が大きなリスクとして意識され、それに伴う価値低下や処理費用負担、空室率上昇などを懸念し、高齢者の入居を敬遠する傾向が強まっている。
しかし、それだけ単身高齢者は住宅を借りづらく、そこに満たされぬニーズが潜在的にあるともいえる。今回のサービスはその点に着目し、オーナーや不動産会社の不安を軽減しつつ、皆が安心して暮らせる持続的社会の実現につなげることを目指して開発された。
専用機器導入なし、電力使用状況データを活用
中部電力ミライズコネクトでは、見守りサービスとして「テラシテR」というサービスを提供している。
これは、対象物件に設置されたスマートメーターから取得できる電力使用状況データを、中部電力ミライズコネクト独自のアルゴリズムにより分析し、生活状況に異変があると検知された場合、物件の入居者本人に安否確認連絡を行うほか、緊急連絡先として登録されている家族や物件オーナーなどにその状況を通知するものだ。
物件に設置されたスマートメーターを用いるため、追加でカメラやセンサーなどの専用機器を導入・設置する必要がなく、利用者負担がないことに加えて、入居者のプライバシーにも配慮できるメリットがある。
今回、ジェイリースは業務提携を通じ、この見守りサービスを付帯した保証サービスの提供を開始する。入居者とジェイリースが中部電力ミライズコネクトの見守りサービスが付いた家賃保証委託契約を結び、オーナーや不動産会社はジェイリースと家賃保証契約を締結、賃料などの収納送金・保証と入居者のスムーズな安否確認、必要に応じた駆けつけ依頼通知の発信など緊急時の状況連絡を行う仕組みを構築する。
これにより、住まい探しに困難を抱えていた高齢者が物件に入居しやすくなり、オーナーは不安やリスクを低減して潜在層にアプローチ、物件の高稼働を実現しやすくなると見込まれている。
ジェイリース株式会社 プレスリリース
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