価格の上昇傾向は「晴」、下落傾向は「雨」
株式会社東京カンテイは、2024年1月29日、プレスリリース『中古マンション価格天気図』の2023年12月版を発表した。
この「天気図」は、中古マンション(ファミリータイプ)の流通事例価格を全国で毎月集計し、算出した平均価格を70平米に換算した上でその変動を天気マークで表示するというもの。価格の上昇傾向は「晴」、下落傾向は「雨」といった形で表示は行われている。
弱含み傾向が全国レベルでやや弱まった
発表された2023年12月の『中古マンション価格天気図』によると、「晴」は12地域から10地域に減少した。一方、「薄日」は11地域から12地域に、「曇」は15地域から16地域に、それぞれ増加。「小雨」は7地域から6地域に減少したが、「雨」は2地域から3地域に増加している。
2023年12月において天候が改善した地域数は、前月と同じ5地域となった。横ばいは30地域から33地域に増加し、悪化は12地域から9地域に減少している。同月の「天候」について同社は、弱含み傾向が全国レベルでやや弱まったと分析。また地方主要4道県のうち、北海道が「薄日」に回復した一方で福岡県が「薄日」に悪化したことに注目している。
愛媛県、3.8%と高い上昇率を示す
同社による「天気図」の発表では、元データにあたる中古マンション70平米換算価格の公開および考察も行われている。
2023年12月の三大都市圏では、首都圏の中古マンション70平米換算価格が平均で0.8%の下落を示したのに対して、近畿圏平均と中部圏平均は共に0.7%の上昇をマーク。地方圏では、愛媛県が3.8%という高い上昇率を示しており、同県の松山市も4.4%、今治市は5.1%の上昇をそれぞれ果たした。
(画像はプレスリリースより)
2023年12月度 中古マンション価格天気図 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/WR202312.pdf