エリア別に賃料を集計し、平均賃料を算出
株式会社東京カンテイは、2024年1月17日、プレスリリース『三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移』の2023年12月版を発表した。
このリリースは、同社のデータベースに登録された分譲マンションの月額募集賃料をエリア別に集計し、算出した平均賃料を平米単価に換算した上で推移を考察するというもの。同社はこのリリースを、毎月発表している。
東京都の正味トレンド、堅調に推移
今回の発表によると、2023年12月の首都圏における分譲マンションの平均賃料は、3561円/平米となった。前月比ではプラス0.4%となり、小幅ながらも上昇の維持を果たしている。
都県別に見ると、東京都は前月比プラス0.5%の4131円/平米、神奈川県はプラス1.3%の2526円/平米をマークし、共に続伸を達成。千葉県は、プラス0.8%の1977円/平米で2ヵ月ぶりに上昇を果たしたが、2023年10月の水準には届いていない。埼玉県は、マイナス0.6%の2024円/平米で6ヵ月ぶりに下落へ転じた。
2023年12月の首都圏について同社は、東京都の正味トレンドが堅調に推移している点に注目。また、埼玉県の下落は平均築年数が進んだことによると分析する一方で、同程度の平均築年数であった同年6月/8月の水準は上回った点を指摘している。
近畿圏、主要エリアが揃って下落
2023年12月の近畿圏における分譲マンションの平均賃料は、前月比マイナス1.0%の2155円/平米となった。同圏では、マイナス1.3%の大阪府をはじめとして、主要エリアが揃って下落。圏全体としても3ヵ月連続でマイナスとなり、下落率そのものも拡大傾向を示すに至っている。
中部圏は、前月比プラス0.6%の1925円/平米となり、2ヵ月ぶりに上昇をマークした。愛知県もプラス0.6%の1976円/平米で、やはり2ヵ月ぶりに上昇を達成。共に、正味トレンドの堅調さを維持している。
(画像はプレスリリースより)
三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/T202312.pdf