ビルディングデザインが最新調査レポートを公開
ビルディングデザイン株式会社(以下、ビルディングデザイン)は7日、大阪の不動産・仲介業界のスペシャリスト100人を対象に実施した、最新のオフィスニーズに関するアンケート結果を公開した。注目エリアや求められる設備など、市場ニーズをつかむことができる。
アンケートは2023年9月~12月の期間、大阪府内のオフィスビル仲介会社、プロパティマネジメント会社16社の100人を対象に、インタビューやアンケート用紙への回答を依頼するかたちで行われた。
まず重要なエリア選択について、人気があり注目度が高いと思うエリアを選択してもらったところ、1位は「梅田」で32.9%の支持率だった。大阪の中心地として著名なオフィスや商業施設が集中していることに加え、昨今は大規模な再開発プロジェクトが進行、企業の進出も大幅に増加しているという。
2位は「淀屋橋」と「本町」でいずれも26.3%だった。「淀屋橋」は、梅田から約1.5km離れた場所にあり、御堂筋沿いに位置する。地下鉄御堂筋線や京阪本線など複数の路線が通り、交通アクセスに優れる点が特徴的である。金融関連や製薬業など、伝統的な企業がとくに多く立地していることで知られる。
「本町」は、梅田と難波の中間にあり、大阪を代表するビジネス街として栄えている。周辺には公園や神社もあり、中心オフィス街でありながら緑の多い環境の良さが魅力となっている。
4位は「新大阪」で9.0%、5位は「南森町」の1.8%だった。1~4位までで8割以上の支持率となり、その全てが地下鉄御堂筋沿線である点は特筆ポイントとなっている。
ラウンジや貸し会議室への需要が高め
近年、大阪の不動産業界では新築ビルの増加が目立ち、魅力的なオフィススペースが大きく増えている。その中でも人気・注目度の高いオフィスビルはどこか調査したところ、トップは「JPタワー大阪」で29.0%の回答率になった。2024年竣工予定での39階建て物件で、オフィスエリアは11~27階となる。
2位は「グラングリーン大阪」の16.1%だった。うめきた2期地区開発プロジェクトとして、2013年にグランフロント大阪を開業した先行開発区域に続くビル物件として注目されている。
3位は「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」で9.7%、4位は「本町ガーデンシティテラス」の7.1%、5位が「イノゲート大阪」の5.8%だった。
オフィスビルの選定では、設備やサービスも重要なポイントになる。テナントに求められることの多い設備・サービスを尋ねたところ、1位は「ラウンジ」と「貸会議室」で回答率15.8%だった。
忙しいビジネスパーソンには、落ち着いた雰囲気のラウンジが高く支持されており、休憩やミーティングに広く活用されている。「貸会議室」へのニーズも高く、新しい働き方に対応しながら必要時のみ貸会議室を使うといった企業が増えてきている。
3位は「トイレ(清潔性・機能性)」で、8.5%だった。利用頻度も高く、快適なオフィス環境をつくる基礎としてチェックされることが多い。
4位は「リフレッシュスペース」と「喫煙所」の6.7%、6位には「リモートワークスボックス」の4.8%がランクインした。7位も「コワーキングスペース」の4.2%で、働き方の変化が反映されてきている。
8位は「会議室」と「テナント(飲食店・コンビニ)」の3.6%だった。以下「空調・換気」や「駐車場」、「BCP関係設備」、「OAフロア」なども人気となっている。
(画像はプレスリリースより)
ビルディングデザイン株式会社 プレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000132340.html