京王電鉄が京王不動産とAM事業に本格参入へ
京王電鉄株式会社(以下、京王電鉄)は10日、京王不動産株式会社(以下、京王不動産)とともに、アセットマネジメント事業に参入すると発表した。不動産ファンドの組成・運用を目指していく。
京王電鉄では、中期経営計画で掲げる「稼ぐ力の強化」と「大規模投資期のキャッシュアウトに耐えうる財務基盤づくり」を進めるため、これまで不動産領域で主軸としてきた不動産賃貸業の収益力向上に加え、キャピタルゲイン獲得を目指し、収益不動産へのバリューアップ投資事業や、分譲マンション事業など、不動産販売業領域の展開に力を注いできている。
今回、さらなる収益機会の拡大と資金獲得手段の多様化、獲得資金による沿線地域のまちづくりに対する再投資の活性化などを図るため、不動産ファンドの組成とアセットマネジメント業務の受託にかかる取り組みを開始することとしたという。
第1号ファンドは6月頃の組成・運用開始見通し
本格的な事業開始に向け、アセットマネジメント業務を実際に受託する予定の京王不動産では、昨年11月に投資顧問部と関連部署を社内に新設、今年3月に第二種金融商品取引業、投資助言・代理業での金融商品取引業登録を完了させている。
組成した不動産ファンドは、私募ファンドとして立て、京王不動産がアセットマネジメント業務を担当、ファンドから報酬を得る。ファンドの対象物件に関しては、金融機関とローン契約を交わし、貸付金・元利金のやりとりを行う。エクイティとして投資家から出資金を得て、運用結果に応じた配当金を分配していく。
京王電鉄によると、今後こうしたかたちで、6月頃には第1号ファンドを組成、運用開始する予定という。第1号ファンドの詳細については、決まり次第、追って公開するとした。
京王電鉄株式会社 プレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001010.000022856.html