2021年第1四半期の「リ・バース60」利用者35.6%増
住宅金融支援機構は5月28日、2021年1月~3月分及び2020年度分の「リ・バース60」の利用実績等を公表した。
「リ・バース60」は満60歳以上を対象とした、自宅を担保とするリバースモーゲージ型の住宅ローン。月々の返済は利息のみで、利用者が死亡した場合に相続人が残債分を一括返済するが、返済できない場合は対象物件を売却するなどして完済できるのが特徴だ。
報告によると、2021年1月~3月における「リ・バース60」の付保申請戸数は358戸だった。前年同期比で35.6%増加している。
2021年1月~3月に「リ・バース60」を申し込んだ人の属性をみると、平均年齢が69歳、平均年収が376万円となっている。職業は「年金受給者」が最も多く、全体の53.1%を占める。次いで「会社員」の22.1%、「会社役員」の7.3%と続いた。
使用用途は「戸建リフォーム」が26.5%、「注文住宅」が24.6%、「借換え」が22.6%、「新築マンション」が18.7%となっている。
資金計画をみると、平均所要額は2,568万円、平均融資額は1,415万円、毎月返済額の平均は3.0万円である。
2020年度全体の利用者は18.6%増
2020年度における「リ・バース60」の付保申請戸数は、前年度比18.6%増の1,162戸だった。
2020年度末時点の取扱金融機関数は、前年度末比9.2%増の71機関となった。
また、利用者が死亡時に債務を担保物件の売却代金で返済し、相続人が残債務を返済する必要のない「
ノンリコース型」の利用割合は99.2%。ほとんどの利用者がノンリコース型を選択している。
(画像はプレスリリースより)
独立行政法人住宅金融支援機構のプレスリリース
https://www.jhf.go.jp/files/400356496.pdf