ステムアプレイザル、9月の三友地価予測指数を発表
ステムアプレイザルは9月27日、「三友地価予測指数(2021年9月調査)」を発表した。
同社と提携する不動産鑑定士162名を対象に行ったアンケートをもとに地価の予測指数を算出し、強気・弱気の度合いを5段階で評価したレポートで、毎年3月と9月に発表されている。今回の調査期間は、8月2日~8月31日。
住宅地は回復傾向ながら先行きは横ばいの見込み
調査によると「現在」の住宅地指数は、東京圏が61.4、大阪圏は52.7、名古屋圏は64.3となった。
前回調査(2021年3月発表)では東京圏が48.7から回復、大阪圏が45.4から回復、名古屋圏が46.2だったので、いずれも回復となった。
ただし「先行き」の指数は、東京圏が60.2、大阪圏は51.8、名古屋圏は64.3と横ばいであり、これ以上の回復は期待薄といえそうだ。
住宅市場では購入者側のようすみ状態が続いてきたが、ようやく新築戸建住宅が売れ始めている。
コロナ禍による不景気でも値崩れは発生しておらず、市場はコロナ前と同様に堅調に推移している。
住宅地の価格に関しては、自然災害の被害が年々拡大しており、被災時における物資の補給確保の重要性が高まっている。
ステムアプレイザルでは、
この傾向が続くのであれば、将来的には最寄駅よりもライフラインの起点である物流施設に近いことが土地の値段を決める上での重要な価格形成要因となる
(プレスリリースより)
と分析している。
(画像は「三友地価予測指数(2021年9月調査)」より)
三友地価予測指数(2021年9月調査)- 株式会社三友システムアプレイザル
https://ssri.sanyu-appraisal.com/