条件を満たす木造物件を対象として集計・算出
株式会社東京カンテイは、2021年9月9日、同年8月における新築木造一戸建て住宅の平均価格を発表した。
ここでの「価格」は、「敷地面積が100~300平米」「最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内」といった条件を満たす木造物件を対象として集計・算出されたもの。同社はこの「価格」を、推移の考察と共に毎月発表している。
コロナ禍の影響は小さくなった首都圏
今回の発表によると、2021年8月の首都圏における新築一戸建て住宅の平均価格は、3849万円となった。前月比ではマイナス0.2%となり、3ヵ月ぶりに下落へ転じている。
都県別に見た場合、東京都は前月比マイナス2.8%の4581万円、神奈川県はマイナス0.6%の4097万円となり、共に3ヵ月ぶりの反転下落を示した。千葉県もマイナス1.8%の3342万円となり、4ヵ月ぶりに反転下落。その一方で埼玉県はプラス3.3%の3484万円となり、反転上昇を果たしている。
今期の首都圏の動きについて同社は、価格の下落が僅かな範囲で留まったことに注目。新規分譲戸数の減少も例年8月の数値と大差はなく、コロナ禍の影響は小さくなったと考察している。
中部圏と福岡県、2ヵ月連続の上昇を達成
2021年8月の近畿圏における新築一戸建て住宅の平均価格は、3280万円となった。前月比ではマイナス0.8%となり、3ヵ月ぶりに下落へ転じた。京都府がプラス9.2%の上昇を果たす一方、兵庫県がマイナス0.8%、大阪府はマイナス6.1%の下落を示したが、圏全体としては価格は安定している。
中部圏は、前月比プラス1.4%の3157万円となり、2ヵ月連続の上昇を達成。愛知県もプラス0.1%の3305万円となり、上昇へ転じた。
福岡県は、前月比プラス0.6%の3199万円で2ヵ月連続上昇をマーク。前年同月比もプラス4.3%となっている。
(画像はプレスリリースより)
主要都市圏・主要都市別/新築木造一戸建て住宅平均価格 月別推移 8月 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/kodatesintiku202108.pdf