スタイルアクトがマンション購入に関する定期意識調査を実施
分譲マンション購入・売却検討者に向けた不動産のセカンドオピニオンサイト「住まいサーフィン」を運営するスタイルアクト株式会社は25日、56回目となるマンション購入検討者を対象とした意識調査を実施、その結果をとりまとめて公開した。
調査は、「住まいサーフィン」登録会員27万人のうち、直近3カ月間に新築マンションの販売センターに行った経験のある全国の男女を対象に、2022年1月7日~1月11日の期間、サイトからのWebアンケート方式で行われている。回収サンプル数は239件だった。
まず、現在のマンション購入意欲を尋ねると、全体では「購入意欲が増している」が3.8%で、前月より2.9ポイント低下、前年同月に比べると21.7ポイントの低下になった。「購入意欲がやや増している」人は20.5%で、前月比0.1ポイント増、前年同月比で0.3ポイントの減少となっている。
この2つを合計した、購入意欲が増している人の割合は24.3%になる。意欲として「以前から変わらない・横ばい」とする人は66.5%で最も多く、前月より4.0ポイント上昇、前年同月比では27.5ポイントもの増加になっていた。
「購入意欲がやや減った」人は5.9%で、前月より1.1ポイント増加、前年同月比では4.5ポイント減少している。「購入意欲が減った」人は3.3%で、前月より2.3ポイント、前年同月より0.9ポイント、いずれも低下した。
この2項を足した購入意欲の減衰がみられる層は、合計9.2%と1割未満にとどまっている。購入意欲が増した人の方が割合として上回っており、市場の積極性は一定以上維持され、高まってもいるといえるだろう。
ただし意欲は「横ばい」とする層が圧倒的に多く、様子見の姿勢も強まっている。東京23区ではさらにこの傾向が強く、「横ばい」が75.7%にものぼった。
その他地域では「購入意欲が増している」人が5.1%、「購入意欲がやや増している」人が22.1%で、いずれも全体平均より高いが、「購入意欲はやや減った」も9.6%、「購入意欲は減った」が3.7%で、こちらも全体平均より高い傾向がみられている。
価格は購入を考えてしまうほど高いと感じる人が6割超え
市場の購入意欲はある程度高く保たれているが、価格の高騰には、もはやニーズがついていっていないさまもあきらかとなった。
現在の購入価格は、「購入を諦めるほど高い」とする人が、全体の11.3%、「購入をためらうほど高い」は50.2%で過半になり、合計61.5%の人が高すぎると感じている。
「どちらでもない」人は35.1%、「購入を後押しするほど安い」と感じる人はわずか2.9%で、「購入を即断しそうなほど安い」とした人はみられなかった。
東京23区に限定すると、「購入を諦めるほど高い」とする人が17.5%2まで増加、「購入をためらうほど高い」とした人も49.5%で、合計67.0%の人が価格が高すぎると感じている。
その他地域でも、「購入を諦めるほど高い」とした人が6.6%、「購入をためらうほど高い」が50.7%で、合計57.3%が価格の高さで購入を迷っていた。
実際に価格が高すぎて諦めた物件が何件あったか尋ねた調査結果では、「0件」が56.9%と最も多かったものの、1件以上あるとする回答も多く、7件以上あるとの回答もみられる。全体平均は0.80件だった。
東京23区は平均0.59件、その他地域では0.71件で、価格高騰に伴い、魅力を感じていても諦めた物件がある人が半数弱は存在する結果になっている。
なお、動向が注目されている、東京オリンピック選手村跡地マンション「HARUMI FLAG」の検討有無に関する調査では、「検討している(購入した)」人は全体の7.5%で、前回調査時の2021年10月に比べると0.4ポイントの微増になった。一方「やや検討している」は10.0%で、前回より2.3ポイント低下した。
「どちらでもない」は10.9%、「あまり検討していない」が12.6%で、前回比1.9ポイント減少、「全く検討していない」人は59.0%で、前回調査時に比べ11.4ポイントも増加した。積極的検討者はおよそ一巡し、増加傾向が頭打ちとなってきているとみられる。
(画像はプレスリリースより)
スタイルアクト株式会社によるプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000231.000007875.html