健美家が最新の収益物件市場動向を発表
不動産投資に関する情報ポータルサイトを運営する健美家株式会社(以下、健美家)は4月1日、2022年3月分のデータをまとめた「収益物件市場動向マンスリーレポート」の最新版を公開した。
健美家では、自社が運営するサイト「健美家」に新規登録された全国の投資用不動産(収益不動産)を対象に、毎月その表面利回りや物件価格の調査を行っている。なおこの調査では、対象不動産は「区分マンション」、「一棟アパート」、「一棟マンション」の3区分で集計されている。
2022年3月における区分マンションの平均価格は、1,472万円で、1,500万円を上回った前月より低下、3カ月ぶりの下落で、再び昨年末の2021年12月水準まで低下した。直近1年間では最も低い価格で、前期比5.40%の下落となっている。
一方、表面利回りは価格の低下もあり、7.51%と上昇に転じた。前月比で0.13ポイントの上昇になっている。直近1年間で最も高い前年同月に比べると、まだ0.09ポイント低い値だが、高水準の利回りになった。
なお築年数は30.3年で、前期より0.5年経年化が進んだ。30年超となったのは、直近1年間で2022年1月の30.1年と今回の2回だ。
一棟アパートの価格は大きく上昇
これに対し、一棟アパートでは、平均価格が7,410万円となり、前期比2.49%の上昇となった。2カ月連続の上昇を記録したほか、直近1年でも最も高い値になっている。前年同月は7,000万円を割り込んだ6,967万円であったため、こちらに比べると6.36%の上昇となった。
区分マンションとは対照的な動向で、平均価格のまとまった上昇もあったことから、表面利回りは8.33%に低下した。前期比で0.14ポイントの低下、前年同月の8.54%と比較しても、0.21ポイント低下している。
築年数は21.9年で、前期より0.9年浅くなった。
一棟マンションについては、平均価格が1億6,538万円で、前期より1.98%下落した。区分マンションや一棟アパートに比べると小幅な変動にとどまるが、3カ月ぶりの下落傾向になっている。
表面利回りは7.93%で、前期より0.06ポイントと微増した。こちらは2カ月連続の上昇になっている。ただし価格が低下していた前年同月は8.16%と高水準であったため、これに比べると0.23ポイントの低下で、2021年9月以降、8%を下回る水準を続けている。
築年数の平均は27.9年で、前期から変わっていない。
(画像はプレスリリースより)
(調査元:「不動産投資と収益物件の情報サイト 健美家(けんびや)」)
健美家株式会社 プレスリリース
https://www.kenbiya.com/img/press/pre2022-04-01.pdf