MFSが住宅ローン返済と金利の見通しに関する調査を実施
株式会社MFS(以下、MFS)は11日、同社が運営する住宅ローン比較サービス「モゲチェック」のユーザーを対象とする、住宅ローンの返済不安や今後の金利見通しに関するアンケートを実施、その結果を公開した。調査は2022年4月22日~4月25日の期間で行い、331人の有効回答があった。
まず、将来の住宅ローン返済について、現在どの程度不安を感じているか尋ねたところ、「かなり不安」が22%、「まあまあ不安」が46%で、合計すると約7割が一定以上の不安を感じていた。
「普通」との回答も19%にみられたが、「それほど不安は感じない」人は10%、「ほとんど不安は感じない」人では4%とさらに少なく、多くの人が返済不安を抱える状況になっているとみられる。
続いて、金利タイプは固定と変動のいずれが良いか尋ねると、「固定金利」は20%、「変動金利」が80%となった。今年2月以降、固定金利が上昇しているため、変動金利と固定金利の金利差が拡大する傾向にあり、より低金利で利用できる変動金利の人気が高まっている可能性がある。
金利は上昇するも小幅な上昇にとどまると考える向きが大半か
変動金利について、いつから上がると思うか予想を尋ねたところ、「来年」と回答した人が32%、「3年後」も32%で、同率最多回答となり、3年以内の上昇を見込む人が64%という結果になった。
先の変動金利における人気の高さと考え合わせると、近々金利が上昇する可能性は高いと感じているものの、高金利の固定金利をはじめから選ぶほどではないと判断する人が多いようだ。
なお「5年後」は18%、「10年後」が8%、「10年以上先」は10%となった。
変動金利が上がるとして、何%くらいまで上昇すると思うか、現状を0.5%として考えてもらったところ、「現状と変わらない(0.5%)」とする人が11%、「1%に上昇」するとみる人が最も多い51%、「1.5%に上昇」とする人が23%となった。
現状維持~1.5%程度で85%を占めており、やはり固定金利の法が有利になるほどは上昇しないであろうとみる向きが強い。
「2%に上昇」するとした人は11%、「2.5%に上昇」はわずか2%だった。
住宅ローンの返済について、何年かけて終えたいと考えるか、完済までの期間見通しを尋ねると、「10年以内」は4%、「15年」が7%、「20年」で20%に増え、「25年」が18%、「30年」が29%と最多回答だった。「35年かそれ以上」とした人も22%にのぼる。
物件価格の高騰もあり、無理のない範囲で返済を考える人が多く、30年以上を見込む人が過半という結果になった。
住宅ローンの返済を何歳までに終えたいか、年齢で尋ねると、「50歳までに」という人は4%、「50~54歳」が11%、「55~59歳」が13%だった。かつては定年の60歳までに返済をと考える人が多いとされたが、今回の調査では3割弱となった。
60歳を過ぎても再雇用などで働くなど、現役期間が延びてきている昨今の傾向に加え、低金利環境、老後資金の確保、団体信用生命保険の充実といった要素などから、繰り上げ返済を目指すのではなく、ゆとりのある返済を選択するようになっていることが考えられた。
「60~64歳」とした人が29%、「65~69歳」が25%で、「70~74歳」という人も9%にみられている。
最後に住宅ローンを完済できる自信の程度について尋ねた結果では、「自信がある」が39%、「自信がややある」が29%で、約7割の人は基本的に自信を持っている。「普通」も22%で、「自信がややない」人は8%、「自信がない」は3%と、自信がない人は限定的だった。
不動産という大きな買い物に対する長期・高額の借入として、多くの人がしっかりとした返済計画のもと、ローンの申し込みを行っていると考えられる。
(画像はプレスリリースより)
株式会社MFSによるプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/000000144.000014407.html「モゲチェック」調査結果案内ページ
https://mogecheck.jp/R7a9OVDl2eMv2ZQ8BwKA