EVをもっと身近に、将来の付加価値向上へ
株式会社レオパレス21(以下、レオパレス21)は8月29日、Terra Motors株式会社(以下、テラモーターズ)と提携を結んだことを発表した。
今後は提携をもとに、テラモーターズが提供するEV充電インフラ「Terra Charge」の賃貸住宅における導入を進め、EVがより身近になる環境の構築を目指していく。
発表によると、テラモーターズは日本のEV化を推進すべく、とくに既設分譲マンションでの合意形成課題を解決する、導入無料のEV充電インフラ「Terra Charge」事業を今年4月にスタートさせ、続々と導入実績を増やしてきている。今後は既設分譲マンション以外への導入提案を強化していきたい方針であるという。
一方、レオパレス21は、賃貸住宅経営をはじめとする土地活用や、全国約56万戸の賃貸住宅管理を担っており、新たなライフスタイルの提案を通じ、入居者への快適で住みやすい住空間の提供を進めるほか、オーナーの資産価値向上に寄与することを目指している。
こうした両社の狙いと、SDGsの潮流を受けたEV需要の国内における高まりから、今回の提携が実現した。EV充電設備は、今後の住宅におけるスタンダード設備となることが予想されるため、その導入をいち早く、シンプルに実現するインフラ提供は、顧客満足度の向上、管理不動産の付加価値向上につながると考えられている。
将来ニーズを見据え空室対策や価値向上に
「Terra Charge」は、グローバルなEV産業の深い知見を有するテラモーターズが、そのノウハウを活かし、日本国内でもEVがより身近になるよう、環境整備を促進するアプローチとして2022年4月にスタートさせた電気自動車の充電インフラサービス。
EV充電設備に加え、充電時間の設定や料金決済を行うための専用アプリ、管理クラウド、充電設備の設置工事、ハード・ソフト両面での管理運営まで、ワンストップで提供する点に特徴がある。
レオパレス21では、自社が管理する賃貸住宅に対し、この「Terra Charge」導入を積極的に進めていく。入居者や入居希望者にEV充電が可能な環境を提供することで、EV購入の契機を作ったり、EVユーザーの利便性向上を図ったりしていく方針だ。
不動産物件のオーナーには、EV充電が可能な住宅や月極駐車場とすることで、他との差別化を図り、空室対策や資産価値向上で貢献していくものとする。
まず既存賃貸住宅への設置導入から着手し、新築賃貸住宅についても、開発事業の戦略とあわせ導入の検討を進めていく。全国の土地活用を進めるレオパレス21のネットワークと、入居者・入居希望者にも、オーナーにも、利便性と魅力の高いEV充電インフラを提供するテラモーターズの製品力で、EVの普及促進につながっていくことも期待されている。
近い将来のライフスタイルとニーズを見据えたソリューションで、運用する不動産物件の付加価値向上、資産価値向上を図ることは、投資結果にも良好な影響を与えるものとなるだろう。SDGs関連は中でも注目領域であり、こうしたサービスの展開は、今後さらに関心を集めていくとみられる。
株式会社レオパレス21 プレスリリース
https://www.leopalace21.co.jp/news/2022/0829_3412.html