価格の上昇を「晴」、下落を「雨」で表示
株式会社東京カンテイは、2022年10月27日、同年9月度の『中古マンション価格天気図』を発表した。
この「天気図」は、中古マンション(ファミリータイプ)流通事例価格を全国で毎月集計し、エリアごとの価格変動を天気マークで表示したもの。価格の上昇傾向は「晴」、下落傾向は「雨」といった形で、表示は行われている。
「晴」地域が減少する一方で、「薄日」地域は増加
2022年9月度の『中古マンション価格天気図』によると、「晴」を示す地域は前月の27地域から23地域に減少した。一方、「薄日」は7地域から11地域に増加し、「曇」も2地域から4地域に増加。「小雨」は7地域から5地域に減少したが、「雨」は4地域のまま変わらなかった。
同月において天候が改善した地域数は、前月の10地域から3地域へと急減した。しかし、横ばいを示す地域は30地域から39地域に増加しており、悪化は7地域から5地域に減少。47都道府県のうちで前月比価格が下落した地域数も、18地域から13地域に減少している。
上昇基調が崩れず。しかし力強さには欠ける市場
今回の発表では、「天気図」の元データとなる中古マンションの都道府県別70平米換算価格も公開し、その考察も行っている。
この考察において同社は、2022年9月の中古マンション価格は全国的には上昇基調が崩れていないと分析。しかしこの上昇基調は、高額事例の発生や比較的価格の高い都市への事例集中などで生じている側面が強く、全体としては力強さに欠けると指摘している。
(画像はプレスリリースより)
2022年9月度 中古マンション価格天気図 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/WR202209.pdf