CBREが不動産市場の特別レポートを発表
CBREは1月10日、特別レポートとして「不動産マーケットアウトルック2019」を発表した。このレポートはオフィス、物流施設、路面店舗、不動産投資の各マーケットについて2018年を振り返るとともに、2019年以降の見通しをまとめたもの。
レポートからオフィスマーケットの賃料予測をみると、東京では調整局面が近づき、地方都市では上昇が続く見込み。
CBREでは東京グレードAオフィスの賃料は、2020年末までに2.7%下落すると予想している。東京では2019年から2020年の2年間で、50万坪の新規供給が予定されている。しかし景気減速の影響もあり需給は緩和状態で推移するとみられ、2019年後半から賃料が下落する見通しだ。
一方、地方都市ではオフィスの新規供給は少なく、賃料は上昇が続くと予想される。
東京の空室率2%上昇
オフィスの空室率については、東京オールグレードは2018年第3四半期の0.9%から、2020年末までに2.0%まで上昇しそうだ。
これに伴って賃料の値下傾向が加速し始め、2020年末までに1.4%程度。大量供給が続くグレードAでは、2.7%程度下落するとみられる。
一方、新規供給が少ない地方都市では、新規開設や建て替えなどの移転ニーズによって、空室率は低水準で推移する見込みだ。
CBREのプレスリリース
https://www.cbre.co.jp/