首都圏、2ヵ月ぶりに最高値を更新。「分譲マンション賃料月別推移」2021年4月版

株式会社東京カンテイは、2021年5月17日、プレスリリース『三大都市圏・主要都市別／分譲マンション賃料月別推移』の同年4月版を発表した。

このリリースは、同社のデータベースに登録された分譲マンションの月額募集賃料を行政区単位に集計・算出し、その推移を考察するというもの。同社はこのリリースを、毎月発表している。

今回の発表によると、2021年4月の首都圏における分譲マンション賃料は、3269円／平米となった。前月比ではプラス1.9％となり、2ヵ月ぶりに最高値を更新するに至っている。

都県別で見た場合、東京都は前月比マイナス0.1％の3748円／平米となり、4ヵ月ぶりに下落。一方、神奈川県はプラス1.1％の2399円／平米、埼玉県もプラス1.8％の1796円／平米、千葉県もやはりプラス1.3％の1765円／平米をマークしている。

都以外の3県の動きについて同社は、築浅事例が増加した割には上昇率がやや鈍化している点を指摘。また首都圏全域の上昇についても、賃料水準が高い東京都の事例シェア再拡大が要因であると考察している。

2021年4月の近畿圏における分譲マンション賃料は、前月比プラス1.0％の2000円／平米となった。同圏では今期、築浅事例が増加し続けている大阪エリアが圏全体を牽引。2020年8月に記録した直近の最高値も上回り、2000円の大台に達している。

中部圏は、前月比マイナス0.3％の1777円／平米となった。愛知県もマイナス0.5％の1817円／平米をマーク。この弱含み傾向について同社は、季節要因による調整の範囲内と分析している。

（画像はプレスリリースより）




三大都市圏・主要都市別／分譲マンション賃料月別推移 4月 - 株式会社東京カンテイ
https://www.kantei.ne.jp/report/T202104.pdf